「人に何かを与える(GIVEする)人になりましょう。」
これは多くのビジネス本・自己啓発本などで多く語られているものではないでしょうか。
「人に何かを与える(GIVEする)」・・・これはもちろん大切なことですが、誰かに信頼され、お仕事をいただくためには、もっと大切なとがあります。
そこで今回は、
- 「GIVEする」だけでは、何故ダメなのか?
- 「GIVEする」ということの本質とは?
ということについて、説明していきたいと思います。
あなたは人にGIVEできるものは何ですか?
阪井は普段よりノート3冊分の自分史®をより高いレベルでご提供するために、ビジネス本や自己啓発本を読むことを習慣化しています。
その中でもよく目にするのが、「人に与える(GIVEする)人になりましょう。」というようなメッセージです。
このメッセージは本質が理解できていれば、確かに正しいものだと共感することができます。
「GIVEすることができれば、やがてはTAKEすることができる。」
だからこそ、「GIVE&TAKE」という言葉が生まれているのです。
しかし阪井の場合は、「なんだか…このGIVEする人になりましょうって…違和感のある言葉だな。」と感じている時期がありました。
そして違和感に対して、自信を納得させる決定打となったのが、とあるfacebook投稿へのコメントです。
そのコメントは、「阪井がビジネスに対しての姿勢を改める経験の話」に対するものでしたが、「自分もまずは与える人になります!」というものでした。
阪井が感じていた違和感の正体とは?
当時のfacebook投稿を簡単にお伝えすると、「営業時代に、全く自身の営業成績に関係しないにも関わらず、クライアントと話すのが好きで通い続けていた結果、ある時に大きな金額の契約をいただけることができた。」という話でした。
この話は、「GIVEをし続けていたら、TAKEすることができた!」という典型的な例だと自分でも思います。
それを感じていただけたからこそ、「自分もまずは与える人になります!」というようなコメントをいただけたのだと思うのです。
確かに当然の反応かもしれません。ですが、この時の阪井は、この言葉を聞いた時に違和感を感じずにはいられませんでした。(決して、コメントを否定している訳ではありません!)
GIVEはしなくてもいい
「まずは与えようと思ってやっていたことなのだろうか?」
「いつか見返りが返ってくると思っていたのか?」
しばらくの間は、そのようなことが頭の中をグルグルと回っているような状態が続きました。
そして、その時に出した結論が
「そうか、GIVEする必要なんてないんだ!」
というものでもありました。
「GIVE&TAKE」の話をする場合には、「まずはとにかくGIVEすること!」ということが多く語られていますが、阪井が思うには「GIVEすると言っている時点で、TAKEすることを視野に入れている」と感じてしまうことがあるのです。
そして、これが阪井の「GIVEすること」に対する違和感の原因でもありました。
阪井はこのような経験を得た際に、決して「あの人には自分が何か与えよう!」とか「見返りがあるかも!」などと思っていた訳ではありません。
「もし自分があの人の立場だったら…」、この考え方に徹していただけのように思います。
「ただ自分がやりたかった、好きだったことを続けていただけ。」
それが結果として、クライアントの役に立つことができたのだと考えています。
「GIVE&TAKE」をセットで考えてしまいがちの人は多いし、「まずはGIVEすることが成功への近道だ!」ということがメインメッセージになっている本も多いですが、どうにも胡散臭い。
そのような言葉をメッセージに載せている時点で、「TAKEする」ことを期待している気がしてしまうのです。
だから本当に重要なのは、「ただ自分がそのようにしたかったから。」ということだと思うのです。
大切なことは、昨日の自分よりも1ミリでも成長を重ねること
GIVEすることは大切ですが、GIVEしようとすることではありません。
「GIVEが大事!」「GIVEする人になります!」という方を自分史セミナーを通して、多く見てきましたが、そのような状態だと「自分にはGIVEするものがない…。」と落ち込みがちの人が大半です。
でも自分史を通して、自分のGIVEできるの本質が理解できれば、GIVEしているつもりがなくとも、相手がGIVEされていると受け取ることができるのです。
これが阪井が提供している「ノート3冊分の自分史®」の価値の一部だとも思っています。