自分史を書くと「デトックス」できる理由
阪井のノート3冊分の自分史®を受講申し込みいただく多くの方は、
- 自分のことを知りたい
- 言語化できていないものを言語化したい
といった理由や目的を持っています。
ただ「ノート3冊分の自分史®」は、阪井しか提供しておらず、完全マンツーマンで対応しているため、どうしても受け入れ可能数に制限があります。
でも、その逆にその分お一人おひとりとの密なコミュニケーションを取ることができるとも感じています。
実際、阪井の提供するノート3冊分の自分史®(以降、自分史セッション)を受講いただいた皆さんは、ご自身の「価値観」が明らかとすることで、進むべき方向(ミッション=役割)が明確になります。
またもう1つ…自分史セッションを受講いただいた皆さんから頂くご感想で多いものが、「スッキリした!!」というものです。
「ノート3冊分の自分史®」を書くと、自分の頭の中で考えていることを全てノートに転記することになります。
それこそ、過去の記憶だけではなく、その記憶に紐付いている感情も全て書いていただきます。
不思議なことに、人間の脳は基本マイナス思考です。
そのため、頭で考えていることは、いつもグルグルしはじめ、どうしてもマイナスな思考によってしまいます。
そのような状況では、「妄想」が発生し、そのグルグルは次第にリアルさを増していき、徐々にその思考に没入するという特性を持っています。
前回の記事でもお伝えしたとおり、マイナスな思考を止めるには、出来事と感情を切り離すことが必要となります。
「・・・と、その当時の自分は感じていた。」と自分に問いかけることこそ、重要なのです。
それでも、この切り分けを頭の中だけでやったとしても、なかなか上手に切り離しができないことも事実です。
だからこそ阪井の提供する自分史セッションでは、ノートに書き出すことであなたの持っている記憶をノートに転記し、客観的に振り返ることができるようになります。
この作業を繰り返していくことで、主観に左右されずに自分の過去を振り返ることができ、自分の行動パターン(価値観と行動は一致している)という状態を作り上げることができます。
この自分史を書き上げるプロセスを通じて、「自分の一貫性」を物理的(自分で書いた文字を見ながら再認識を重ねることで)に確認することができるようになります。
このようなプロセスが、結果として思考のデトックスとなり、「スッキリした!」というような感覚を得ることができるのです。
ちなみに「ノート3冊分の自分史®」を書いた方の中には、なんと体重が減ったという方もいます。(笑)
それでも、脳がクリアになることで余計なものが削ぎ落とされ、身体にも無駄な負荷をかけることがなくなると考えておりますので、結果として体重が減るということが実際起こっていたのではないかと推測しています。
悩みを生んでしまう原因とは?
今回の記事では、「悩み」にフォーカスしてお伝えしていきたいと考えておりますので、少し説明を加えたいと思います。
人間の心の反応は、
というプロセスを辿ります。そして悩みはほとんど…妄想から生じています。
あなたの経験を思い出していただきたいのですが、頭の中でグルグル考えてしまうことの大半は、実際には起こっていないはずです。
もし、何かのトラブルに巻き込まれている状況だったとしても、その時に考えていることは、「これからこうなったらどうしよう・・・。」ということではなかったでしょうか?
そう・・・このように、悩みの正体は私たちの中で勝手に生じる「妄想」であることが多いはずです。
そして、この妄想が何度も起こってしまうという状態になってしまうと、次第に執着に変わってしまいます。
何か似たようなことがあった時に、脳の中で以前と同じパターンに勝手に分類されてしまうのです。
業(ごう)は「心のクセ」
少し唐突ではありますが、ここで仏教の話をさせてください。
執着に変わってしまう程にこびりついてしまった考えを、仏教用語で「業(ごう)」といい、いわゆる私たちの「心のクセ」のことを指しています。
この「業」によって、私たちは様々な悩みを感じてしまうのです。
そして、この「業」を手放すアプローチが、いま話題の「マインドフルネス」となります。
ただそこにあることを感じる、ということです。
業の種類について
1. 求めすぎる業
現状に満足せず、「もっともっと」となることです。
上昇欲が強く、完璧主義でもあります。
2. 怒りの業
いつもイライラしています。
人の言動が気になる、他人のせいにしたがる特徴があります。
3. 慢の業
自分が正しいと思っていることを「慢」といいます。
自分が中心でないと気が済まなかったり、
4. 妄想の業
過去ばかり振り返ったり、将来を悲観したり、人を疑ったりします。
世の中はこんなもの、と決め付けたがります。
5. 自己否定の業
自分なんてダメだと思ったり、人と比べてしまいます。
人は色々な「業」を感じたがるもの
このように、私たちはいろいろな「業」を感じます。
だからこそ人間は感情の生き物と言われるし、同じ事象を体験したとしても、その人の「経験」「環境」「業」のパターンによる認知・反応が異なります。
そのため、同じ体験をしても、ある人は全然平気なのに・・・ある人は落ち込むといったことが起こります。
自分の中でのこれらの反応パターンと行動パターンを徹底的に確認するのが「ノート3冊分の自分史®」です。
「ノート3冊分の自分史®」を書くと、全てが明らかになるので自ら書いていただきたいのですが、日常生活でも取り組む方法があります。
それが「一行日記」です。
一行日記を書く。
阪井は大学時代から毎日日記を書いています。
日記といってもそこまで大したものではなく、その日に起こったこと・その時に感じた感情をウィークリー手帳に1行~2行程度でメモ書きするだけです。
このくらいの分量だと、たとえば1週間書くのを忘れても、再開するのが容易ですし、継続しやすくもなります。
継続をもっとも阻むものは、「毎日きちんと一定の分量をやらなきゃ!」という思い込みなので、「気軽にいつでもできる!」というようにしておけば、継続しやすくなるのです。
出来事と感情を毎日手帳にアウトプットしているので、いわば毎日思考のデトックスをしているようなものです。
この作業によって「・・・と、その当時の自分は感じていた。」とすることで、自分を客観視することができ、頭の中のモヤモヤを消すことができます。
そしてもう1つ。
1行日記には、スケジュールと感情が書いてあるので、後々自分史を書く際に記憶を思い出しやすくなるという利点もあるのです。