前回の記事では、「自分の強みがわからないという悩みを持つ方は、まずは自分史を書いてみるべき」ということをお伝えしましたが、本記事では「自分の強みは見つかったけど、どのように活用していけばいいの?」というような疑問に対して、お答えしていきたいと思います。
「自分は普通だ」と思っている人が「誰にも負けない強み」を見つける方法実は、自分史を書いた後には、達成感はあれど・・・目の前には自身の歴史がしっかりと詰まった1冊のノートしか残りません。そして自分史ノートの中には、時間軸のみが整理された自身の経験と価値観などの判断軸を特定するための材料のみが残された、断片的な自身に関する情報が言語化されたものだけが残ります。
これら自分史ノートに集約された情報を自ら分析・活用できるような方であれば、何も問題はありませんが、実は多くの方が自分史を作成しただけで満足してしまうというのも一つの事実でもあります。
本記事では、自分史を作成した人が自分史を活用したスキルアップやキャリアアップをするためには、どのようなアクションが必要なのか?ということに関して、具体例を交えながら解説をしていきたいと思います。
そして、これまであなたが取り組んできた問題解決方法は、同じような悩みを抱える方にとって、喉から手が出るほどにほしい情報でもあります。
あなた自身のオリジナルコンテンツを作るのであれば、この成功体験を見つけるということは非常に重要なことでもありますので、ぜひ取り組んでほしいと考えています。
それでは、自分史ノートから・・・どのように人が求める成功体験や問題解決方法を見つければ良いのでしょうか?自分史ノートの有効的な活用方法について考えていきましょう。
自分史による成功体験の公式化ステップとは?
自分史ノートから成功体験を導き出し、公式化するためには「問題解決方法」を「公式化」するということが必要になります。
自分史から振り返った過去より、当時抱えていた問題をしっかりと認識することが大前提となりますが、自身が解決してきた問題を認識していることが理解できていることこそは、あなたの市場価値を高める第一歩です。
本項では、自分史ノートを活用して、自身はどのような価値を提供できるのか?ということを探すためのアプローチをご紹介していきたいと思います。
それではここからは、自分史ノートを使用した「成功体験の公式化」について、5つのステップに分けて、ご紹介していきます。
1|問題に対して取り組むことになったきっかけ
まず、自分が認識している問題に取り組むきっかけを書き出しましょう。これを書き出すことができると、その問題が「どのような状況から生まれたのか?」ということを、冷静に見極めることができます。
2|問題解決のために挑戦したことや取り組んだこと
自分史を通じて感じた、あなたが問題解決のために挑戦しいたことや取り組んだことを書き出してみましょう。
仮に、自分と同じような問題を抱えている人に何から取り組むべきなのか?どのように継続していくべきなのか?ということを言語化をすることで、より具体的なアドバイスができるようになります。
3|挫折や失敗経験と問題解決できた時のこと
あなたの成功体験の中で、同じ悩みを抱える人が最も必要としている情報は、挫折や失敗経験とどのように問題を解決してきたのか?ということです。
しっかりと言語化し、相手に伝えることができれば、間違いなく共感を得ることができます。相手と共感することは、信頼関係を構築に役立ち、相談してみたくなるという感情の変化をもたらします。自分史ノートを参考にしながら、しっかりと考えてみましょう。
4|成功した瞬間の気持ちと自分自身の変化
成功した瞬間の気持ちとその成功体験がもたらした自分自身がどのように変わったのか?ということを書き出してみましょう。
このように成功体験とその後に起こった自分の変化を分析することで、その問題解決アプローチが他の人にも適用できるかどうかを見極めることができます。
5|成功体験の公式化
最後に、ステップ1〜4で書き出した内容を簡潔な一文にまとめます。阪井がおすすめしている形式は以下のような一文です。
私のこの成功メソッドを使い、< >で< >といった成果を上げます。
この一文は、人によってカスタマイズがされるべきものでもありますが、どうやって公式化すればいいのかがわからないという方は、上記を参考にしてみてください。
まとめ
成功体験を公式化することで、あなただけのオリジナルコンテンツを作り出すためのベースが準備できたと言えます。そしてこの内容を中心に、対面営業やブログ・メルマガ等の情報発信をすれば、自然と相談件数が増えるはずです。
しかし、成功体験だけでは、実はまだ足りない部分があります。それは「説得力」です。
なぜ自分はこの成功メソッドの普及に取り組むのか?そもそも自分が主張することの根底にあるものは何なのか?といった、自分自身の「理念」や「軸」となるものを見つける必要があります。
この「理念」や「軸」の見つけ方については、また次回にご説明いたします。