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パーソナルブランティングのための自分史活用法

「自分史」はビジネスパーソンにこそ役に立つ

インターネットが発達して、個人でも簡単に自らのコミュニティを持つことができるようになりました。
たとえばYouTuberという形でチャンネル登録者を増やす形でコミュニティを持つもいれば、オンラインサロンを活用し、サブスクリプション(定期課金)形式で自らのコミュニティを持つ方もいます。
古くは宗教から、現代では政治やYouTuberなど、時代によって形は様々変われど一貫して変わらないことは、こういった「エッジが立っている人」のところに「人が集まる」という仕組みは変わっていないということです。

このブログを書いている阪井が起業した2013年からずっと主張していることがあります。
それが「私たち1人ひとりがパーソナルブランディングをしていく時代になる」ということ。
パーソナルブランディングとは、「●●といえば阪井さん」という状態をつくることです。

阪井の場合は、自分の経験を必要とする方に教える形で起業しました。
僕たちがそれぞれ経験してきたことは誰ひとりとして同じものはありません。そして、他人がしてきた経験を自分がしようと思ってもそれは現実的に難しい話。
ただ・・・それでも自分の経験を必要としてくれる人はこの世の中には必ず存在しています。
だからこそ、自分の経験を誰かにシェアすることで、たとえば対価としてお金をいただくことができたり、人脈が拡がったりといった効果が生まれてきます。
しかも自分の経験を誰かに伝えるということはコストゼロで始めることができます。
ですので、副業としても始めやすいですし、それだけでビジネスとして成り立たせることも可能です。
まさに「スキルシェア」「エクスペリエンスシェア」の時代がいまなのです。

阪井自身も起業当初はそれこそ毎日のようにブログを書いていました。
結果としてキュレーションメディアの「Gunosy」などにも取り上げられるようになり、一時期は月間20万PVを超えるブログを運営していた時期もありました。

阪井の場合は、ブログがパーソナルブランディングに役立ったことはいうまでもありません。
でも、だからといって同じようにブログを書けばいいのか、YouTubeをすればいいのか、オンラインサロンを開設すればいいのか、といったらそういうわけではありません。
ブログやYouTube、オンラインサロンはあくまでも自分自身を表現するためのツールでしかありません。
それぞれのコンセプトがあって、それを伝えるための手段としてそれらのツールが”使える”というだけなのです。
つまるところ、手段はなんでもいいわけです。

もし、あなたが自らをブランディング化したいのであれば、以下の3ステップを踏む必要があります。

STEP.1
コンセプトの明確化
STEP.2
ペルソナの明確化と狙うべきメディアの選定
STEP.3
リレーション(関係性)を築き、コミュニティ化する

この3つのステップをまとめた総称が「パーソナルブランディング」であり、3ステップのうち、最も大事なことがSTEP1のコンセプトの明確化です。
コンセプトとは直訳すると「全体の概要」ですが、意訳すると「自分が一番伝えたいこと」です。
これを企業にあてはめれば企業理念となり、ビジネスに当てはめれば事業理念となります。
これはもちろん個人にも当てはめることができます。たとえば堀江貴文さんであれば「多動力」であり、キングコングの西野亮廣さんであれば「信用残高」です。

実際に取り組んでいることは多岐にわたっていても、根底の伝えたいことは1つ。
これがコンセプトであり、全ての活動の源泉となります。

YouTuberしかり、オンラインサロンしかり、パーソナルブランディングができている、いわゆる「エッジが立っている人」は例外なくこのコンセプトが明確にできています。
逆をいえば、コンセプトが明確でないのに見よう見まねでYouTuberやオンラインサロンを始めても、パーソナルブランディングは成り立たないということになります。
そしてパーソナルブランディングは別に言葉だけで伝わるものではありません。

仏教用語で「身口意(しんくい)」という言葉がありますが、身=行動、口=言葉、意=心の3つを一致させることが大事だという教えです。
これはパーソナルブランディングにも当てはまることで、言葉だけではなく、普段の行動や心構えが全て一致しているからこそ…それが世間から共感を得て、結果としてブランド化されるのです。
その全てのスタートがコンセプトの明確化、つまり自分が一番伝えたいことを明らかにすることですが、自分が伝えたいことは未来にはなく、過去を掘ることで明らかになります。
なぜなら、人はこれまで全く経験したことがないことを考えることがそもそもできないから。
人が未来について考えるときは、過去の経験を組み合わせて考えています。
ということは、コンセプトを明らかにするためには、自分の過去(これまで経験してきたこと)と向き合うことが必要なのです。
そのために必要なことが「自分史を書く」ということです。

自分史とは?

ここで簡単に自分史について解説しましょう。
自分史とは、元々自伝あるいは自叙伝と呼ばており、なんらかの形で成功した人の立志伝として書かれるものというイメージが定着していたものです。また1980年代になってからは、中高年の方が自らの人生を振り返る目的で書くようにもなり、自費出版という形で書籍化を行うこともあります。
特に、平成から令和にかけては高齢化が進み・・・「終活」という言葉が多く使われるようになった中で、自分史が徐々に一般の方にも浸透してきています。
さらに2010年代以降は働き方の多様化によって、「手に職」の時代から「個性を活かして働く」時代に移り変わり、就活や転職市場、現役世代の企業内リーダーや経営者まで、幅広い層の方が「自分ではないといけない理由はなにか?」という問いに対しての答えを求めるようにもなったからこそ、「自己分析」のニーズが急拡大し、その最高峰である「自分史」に取り組みたいというニーズが高まってきています。

「○○さんだから」はパーソナルブランディングの成果

ここでお伝えしておきたいことは、パーソナルブランディングは、つくるものではなく、できるものだということです。
もちろん、先ほどお伝えしたようにコンセプトつくったりターゲットを明らかにしてこちらからアプローチをしていくことは必須です。
でも、それをやることで相手を意図的に操作することはできません。
あくまでもこちらが伝えたいことと相手が感じた印象が一致した時に初めてブランドと認識されるということです。
そのために僕たち発信者側ができることは、身口意を一致させた発信を続けることです。

身口意を一致させた発信とは、

  1. なぜ、なんのために
  2. どんな経験を持った誰が
  3. 誰の
  4. どんな悩み・課題を
  5. どんな手段・方法を用いて解決し
  6. その人をどこまで連れていくのか(どんなHappyな未来を一緒につくるのか)

これらの要素を含んだ内容をブログやYouTubeで発信をしていくことで、共感をしてくれた人が周りに集まってきます。
その人数が増えていくことで結果として「◯◯といえば△△さん」といったイメージが出来上がり、

  • 競合がいなくなる
  • 他社との価格競争に巻き込まれなくなる
  • リピート率が高くなったり、アップセルやクロスセルにも繋がる
  • 長期間深い関係性が継続できる

といったことが起こってきます。

これはビジネスパーソンに限らず、僕たち1人ひとりがこの状態をつくることができれば、収入や人脈の面でも上昇し続けることができますし、万が一あなたが会社員で突然仕事を失っても、起業してなにかアクシデントが起こって売上が急落しても、セーフティーネットとしての役割も果たしてくれるのです。

「パーソナルブランディングの種」は自分史で発見できる

ここまでの内容でパーソナルブランディングの必要性についてはご理解いただけたと思います。
そして、パーソナルブランディングを始める第一歩がコンセプトづくりであり、そのためには自分史を使って自分と向き合うことが必要不可欠だということです。

たとえば、セッションを受講いただいた方で、北海道で料理教室の先生をされている方がいます。
これまで彼女はずっと料理教室をされていましたが、集客も上手くいかないし…いまいち仕事が楽しくない。自分が本当にやりたいことはなんだろうという悩みを抱えた状態でした。

自分史を書くことで、彼女の中に潜んでいたのは「頑張っている大人女子を応援したい」という想いでした。
それは、彼女自身が職場の人間関係が上手くいかず、苦しんで体調不良になってしまったという経験があったため、以前の自分と同じように毎日にモヤモヤを抱えている女性を、得意な料理を通じて応援したいという想いがあったんです。

そのことに気づいてから、彼女と一緒につくったのが「大人女子食堂」というコンセプトです。
毎週月曜日に彼女がつくる料理を一緒にたべるイベントとして企画したのですが、札幌という場所にも関わらず広告を一切使わずに初回から10名満席。
以降も満席が続き、リピートも生まれているという状況です。

このように、自分の中に潜んでいるパーソナルブランディングの種を見つけることができれば、一瞬で変わることができるのです。
そのためには、自分史を使って自分と向き合うことが最短最善の道なのです。

自分史でパーソナルブランディングに成功した事例

  • ゼロスタートの会社員が、自分自身が子どもとキャッチボールしたときに子どもがキャッチボールをできない姿を見て自らの残業・仕事体質を見直し「カッコいいオヤジを増やす!」というコンセプトを元に業務改善のメソッドを体系化した結果、20万部を超えるベストセラー作家に。
  • 大手外資系生命保険会社支社長(部下100名)。ノート3冊分の自分史®から見つけた「仲間とともに楽しいチームづくり」というコンセプトをもとにした組織運営をスタート。それまでの売上至上主義からの転換を図り、職場の雰囲気が改善し離職者を減らしながら売上上昇中。
  • 副業でセラピストをしていた方がご自身の海外でそだった経験を元に「外見ではなく内面から個性を発揮する」というコンセプトをもとにビジネスを再設計したところ、ミスユニバースのトレーナーとの仕事が決定。

その他にも、自分史を書いてパーソナルブランディングに成功した事例が多数あります。

自分史はあなたにしか書くことができない

ここまで、これからの時代には僕たち1人ひとりがパーソナルブランディングをしていくことの必要性と、そのためには自分の過去から導きだすコンセプトをつくることの重要性をお伝えしてきました。

これまで1,000人以上の自分史をみてきて思うのは、自らのパーソナルブランディングが確立している人ほど、自らの過去からの1本の線を明らかにし、それに忠実に生きているということです。
まさに身口意が一致している状態ですね。
この状態をつくることができているからこそ、周りに人が集まってきますし、お互いに相乗効果を生みながら発展的な関係性を築くことができています。

でも、この1本の線は誰かから与えてもらうものではありません。
自分の経験は自分自身の財産です。
だからこそ、自分を振り返るということは、あなた自身にしかできないのです。

もし、この記事を読んで自分史に興味を持っていただけたのであれば、ぜひセミナーにお越しください。
より詳しく、パーソナルブランディングに活用できる自分史について学んでいただくことができます。
この記事が1人でも多くの方の「まっすぐに生きる」ことにお役に立つことができましたら、こんなに嬉しいことはありません。