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ノート3冊分の自分史では、なぜ3回も同じ質問に答える必要があるのか?

今回は「ノート3冊分の自分史」の最大の謎である、「なぜ3回も同じ質問に答える必要があるのか?」という疑問に答えていきたいと思います。

1回書くだけでは全てはさらけ出せない

「ノート3冊分の自分史」のコンサルティングにおいて、最初に相手に伝えるのが、「ノートにはとにかく全てを書いてください。墓場まで持っていくようなことも全てです。」ということです。

「全て書いてください」と伝えたとき、ある女性からは「裸を見られるより恥ずかしい」といわれたこともありました。笑

人は誰でも、人に言えないことや思い出したくないことは必ず持っています。
でも、「ノート3冊分の自分史」においては、そういったことも含め、記憶している全てのことを目の前にあるノートに書き出してもらうことが必要となります。
そうしなければ、本当の意味での自分の価値観にたどり着くことはできないから。
だからこそ、クライアントとコンサルタント、お互いの信頼関係を何よりも大事にしています。

しかし、実際にノートを書き始めると、全て出てくるかというとなかなかそうはいかないのが現実。
思い出せなかったり、どうしても心理的な抵抗があったりして、全てを「書ききる!」ということはできません。

事実、「まずは頭の記憶を出し切りましょう!」といって1回目の自分史にチャレンジし、300問以上に答えてもらった方のノートをコンサルティングのときに拝見すると、ほぼ例外なく「出来事の羅列」、つまり「このときはこんなことがあった」「このときは楽しかった、悲しかった」という「大枠の感想」で終わっています。
でも、本当に知りたいのは、たとえば「小学校の先生との思い出」という質問に対して、「4年生のときに鈴木先生と遠足で一緒にご飯を食べたこと」というその方の記憶におけるファクト(本人が記憶を書き換えている場合も)だけではありません。

そもそも、なぜこの出来事が
「小学校の先生との思い出」という質問に対して出てきたのか?
他の学年の先生との思い出は無いのか?

また、遠足でご飯を食べたとのことだけれども、これは
一緒にご飯を食べたお弁当がおいしかったのか?
そこでの会話で何か印象に残っていることがあるか?

さらに、
なぜ遠足で先生と一緒にご飯を食べたのか?友達ではないのか?
そこでどのような感情が湧き上がったのか?

もっというと、
湧き上がった感情が「楽しかった」のであれば、具体的にどのようなところが楽しかったのか?
のように、細かく分解していくことができます。

そうすると、「小学校の先生との思い出」という質問に対して、「4年生のときに鈴木先生と遠足で一緒にご飯を食べたこと」と答えた本当の理由が出てくるんですね。

これを質問に答えながら自分の力だけで分析するのは不可能です。
また、こういった質問を1つひとつに対しておこなっていくため、自分史を1回書いただけで自分のことがわかるというのは無理ということがご理解いただけると思います。

人間はそんなに単純ではないですし、全員違った価値観を持っています。
だからこそ「違い」に焦点を当て、細かく分析していくことが必須なのです。
そのためには「3回同じ質問に答えるということが必要だ!」ということを、まずはお分かりいただけたと思います。

ここからは更に細かく、自分史1周目から3周目までのゴールを考えていきたいと思います。

自分史1周目:脳を「過去モード」に切り替える

ノート3冊分の自分史(1周目)

1周目はとにかく「思いつく限りの出来事を書いていく」ことがゴールです。
私たちの脳は普段は過去の出来事をパッとすぐに思い出すようにはできていません。

あなたもいきなり過去を思い出せと言われたら、「えーっと・・・。」と思い出すまでに時間が掛かると思います。
過去をパッと直ぐに思い出せるようにするには、脳に過負荷を与えることが必要です。
これを阪井は「脳を過去モードに転換する」と言っています。

実は脳が過去モードになると、たとえばトイレに行ったりお風呂でボーッとしているときなど、実際にノートに記入しているとき以外にも、ふとした瞬間に記憶が思い出されるようになります。

あなたも何かを思い出そうとしたときに、その時には思い出せないけれど、全然関係無いことをやっていたときに思い出すといった経験をされたことが多々あると思います。
この状態を意図的に作っていくために、ノート3冊分の自分史の1周目においては、300問…人によっては1,000問以上の質問に答えていきます。

ただ、過負荷をかけている状態のときは、脳は他のことを考える余裕がないため、先ほど書いたような思い出す」ことと「分析」は同時にすることができません。
だからこそ、まずは1周目では「思い出す」ことに集中し、2周目以降の分析に向けての「材料集め」を行っていきます。

自分史2周目:出来事や感情の深掘りを行う

ノート3冊分の自分史(2周目)

1周目で「材料集め」を行いました。2周目のゴールは「追記+深掘り」です。
ノート3冊分の自分史では、2周目以降は1周目に書きだしたことを更に追記していきます。

2周目を書く際には既に脳は「過去モード」になっているのと、1周目に書き出した回答を参照しながら追記していくため、更に具体的に書けるようになっていきます。
併せて2周目では「感情の分析」を行います。
1周目を書いた時点では、「楽しい」「嬉しい」「悲しい」「怖い」「驚いた」「好き」「嫌い」のように、基本的な人間の感情レベルが記入されていると思います。

しかし、人間の感情はそんな単純なものではありません。
感情の基本は、「喜び」「嫌悪」「驚き」「悲しみ」「怒り」「恐れ」の6つに分類されますが、細かくわけると「2,185」以上の感情があるといわれ、更に日本語の場合1つの感情に対しての表現方法は様々なため、まさに感情表現は無限にあると言っても過言ではありません。

たとえば「●●して楽しかった」という記述1つとってみても、「楽しい」という表現は非常に抽象度が高いため、多くの要素を含んでいます。
そのため、
●●のどこが楽しかったのか?
楽しいを更に具体的にいうと?別な言葉で表現すると?
同じような感情を感じた経験はあるのか?
のように、細かく分解・分析することができます。

これを、1周目で記入した300問〜1,000問超の各質問に対して分析していくため、非常に労力はかかりますが、これをやっていくと次第に「自分がこういうときにこんな感情を持つ人間なんだ」という「自分の感情のパターン」がなんとなく見えてくるようになります。

自分史3周目:根底に流れる価値観を特定する

ノート3冊分の自分史(3周目)

1周目で脳を「過去モード」に。2周目で「感情の分析」を行ったあとは、いよいよ「ノート3冊分の自分史」の『肝』となる3周目に突入していきます。

3周目のゴールは「自分の行動パターンの特定と、その行動の根底に流れる価値観の確認」です。

私たちは、自分が置かれた環境によって様々な行動や経験をします。
でも、たとえ表面上の行動や経験は異なっていても「楽しい」と感じる根底の部分は一緒です。
これに気付くことができた瞬間が「価値観を特定できた」ということになります。

例えば、あなたの今の仕事をする理由を考えてみるとします。
多くの場合は「大学生のときのこんな経験が自分の人生を決めました!」のように答える場合がほとんどです。

でも、人は大学生になる前に20年弱の人生を過ごしています。
ということは、もっと深掘りをすると、
いまの仕事を決めた要因である大学生のときの経験をしようと思った理由が、実は高校生のときのこんな経験にあって、さらにその高校生の経験をしようと思った理由は中学生のこんな経験にあって…と振り返っていくと、最後は小学生や幼稚園のときの経験にまで遡ります。

このように、私たちが大人になってから決めたことの要因は、実は幼稚園や小学生のときに起因していて、表面上の行動はことなっていても、実は根底に流れている価値観(=経験から来る好き嫌い)は一緒であり、私たちは価値観に基づいた同じ行動パターンを繰り返しているということが分かります。

これが価値観の正体です。
実は、私たちの人生は、価値観に基づいた行動を繰り返しているだけ…ということが3周目になると見えてくるのです。

そのような状態まで思考を整理できたときに初めて、過去⇔現在⇔未来が繋がっているということが「ノート3冊分の自分史」を振り返ってみて分かり、自分軸がはっきりとするのです。
だからこそ「ノート3冊分の自分史」を書いた人は、自分が行動する理由が価値観に基づいているということも認識できるため、何があってもブレない人になることができます。

まとめ

ここまでお読みいただいて、ノート3冊分の自分史で「同じ質問に3回も答えていくことの大切さ」をご理解いただけたはずです。

人は千差万別。だからこそ、性格診断や自分史を一度書いただけでは本当の自分は出てこない。
でも、一度自分の行動が「価値観に基づいて繰り返し行われている」ということに気づくことができれば、人って実はとてもシンプルな存在なのだ、ということを感じます。

この記事を読んで、あなたが「ノート3冊分の自分史」にチャレンジしてくれる日を楽しみにしています。